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場違いな場所で受けた、小さいけど私には大きい優しさ

場違いな場所で受けた、小さいけど私には大きい優しさ

労働者
【場違いな場所で受けた、小さいけど私には大きい優しさ】



業に失敗し、札幌に来ている私。

ある日、市内のビル建築現場で仲間と二人、昼食に近くの食堂に入りました。

食堂といっても、オフィス街の小ぎれいな小料理屋風の店。



ちょっとまずかったかな、場違いだったかな、と思いました。

その予感が当たり、カウンターが満席で座席に上がった私たちのほこりまみれの靴は、店の人によって素早くスミの方に押しやられました。

やがて、小さくなっている私たちの前に昼食が運ばれてきました。


そのとき、隣のテーブルにいたОLらしき女性がつと立ちあがり、私たちのところに近づいてきました。

薄汚れた私たちに、美しく若い女性が何の用事があるというのでしょうか?

自然にでてくる振舞いに人の素養が垣間見えます

のテーブルにいたその女性は、カウンター上のセルフサービスのお茶を注ぐと、私たちの前に「どうぞ」と置いてくれたのです。

私はびっくりしました。

場違いのところにいる、うす汚れた中年の労働者たちへの親切な行為。

周囲のお客さんの見る目もあり、どれだけ勇気のいる行為だったことでしょう。

その行為は、小さくなっていた私たちの心をほんのりと温めてくれました。

その心根の優しさは、失意のどん底にあった私の心をどれだけ救ってくれたことか。

「うら若き女性よ、あなたの幸せをお祈り申し上げます」

心の中で、そう念じる私でした。



感動シリーズ


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参考本:あのときはありがとう、涙が出るほどいい話
出版:河出文庫
「小さな親切」運動本部編};

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