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口と心はすごく裏腹な母子のこと

口と心はすごく裏腹な母子のこと

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【口と心はすごく裏腹な母子のこと】



っちゃん、お気に入りのマンガ『深夜食堂』から、

またひとつご紹介したいお話を…。



深夜食堂の、マスターというか、亭主というか、オヤジというか、

顔に傷があるけど、ゆるいおっちゃんの独白から始まります。



へべれけに酔った客は断ることにしてるのですが、

おレンさんだけは別のようです。



おレンさんは、酒飲みのおばあちゃんです。

いつも息子の丈さんが、飲みつぶれたおレンさんを

おぶって帰ります。



おレンさん、今日もいつもどおりヘベレケでご来店です。



「また酔っぱらってんな。

 息子に心配かけちゃいけないよ」

「説教ならいいよ。『あさりの酒蒸し』と酒!」

「しょーがねぇなあ」

旨そうにアサリの酒蒸しに下つづみのおレンさん。

だけど、ここの酒は水っぽいなぁとクレームをつけます。

おレンさんは気づいているようです。

マスターが息子の丈さんに頼まれて、酒を水で薄めてるのを。



その後、マスターはおレンさんに分からないように、

電話をします。



「丈さんかい。おふくろさん来てるよ」



おレンさんが、よれよれになりながら、

お酒もう一本、と注文しました。

マスターが、もうやめときな、とたしなめるのも聞かず、

もう一本、もう一本と、しつこいおレンさんです。



そこに息子の丈さんがガラリと店の戸を開け、入ってきました。

丈さんともう1人、仲の良い友達、永井さんが連れです。



丈さん「ババア、いい加減にしろよ!!」

立派なガタイ、強面の丈さんです。



おレンさん「また来やがった。このバカ息子!

   下戸のお前なんかにアタシの気持がわかってたまるか!」

丈さん「うるせぇ!テメエがヨイヨイになったら、

   面倒見るのオイラだからな!」



そういうが早いか、丈さんはお姫様だっこで、

おレンさんを抱えて店を出ます。

あとの勘定は、とりあえず、同行の友達の永井さんに頼みました。



「何すんだよ!降ろせ!バカ息子!」

というおレンさんの叫び声が、夜の街に消えていきました。



マスター「あの母子、仲がいいんだか、悪いんだか…」

永井さん「いい母子だよ。あのおふくろさん、スゴイんだから」



永井さんの話によると、丈さんは子供の頃、

いじめられっ子だったそうです。

図体はデカかったけど、トロくて泣き虫で、

よくいじめられていました。



ある時、丈さんがジャングルジムから落ちて、

大けがをしました。

その時、丈さんの枕元で、

怖い顔をしたおふくろさんがこう言ったそうです。

「誰にやられたか言ってみな。

 カアちゃん、今から殺しに行くから」



それからだそうです。

丈さんは空手を習い始めました。

親を人殺しには出来ないからって、

それは必死で空手の練習に打ち込んだそうです。

そして、結局今は、空手道場の師範をやる腕前になったのです。



丈さんが全国大会で優勝したとき、

それまでのいじめっこ達は、顔をそろえて謝りに行きました。

実は永井さんも、いじめっこの1人だったのです。

永井さんは、その時のことをこう言いました。



「丈さん、あっさり許してくれた。

 もう俺たちが足元にも及ばない立派な男になってた。

 …それからのつきあいさ」



それからしばらく時が流れて、

ある日、丈さんが深夜食堂で食事をしながら、

マスターと話しています。

マスターは、おレンさんの身体を心配して、

一度病院に連れて行った方がよかないかね、と言いました。



丈さんの話です。



分かってる。でも本人が嫌がってるし、おふくろが飲みたいなら、

好きなだけ飲ましてやった方がいいんじゃないかって、

この頃、そう思うんだ。



ずーーっと苦労しっぱなしだったから・・・。



ここから少し、丈さんの昔話になります。

「昔、オヤジが工場つぶして、女と逃げたんだ。

 家には毎日借金取りが押しかけてきた。

 ある日、なぜか、おふくろに連れられて、海へ行った。

 えんえんと海辺を歩いてた記憶がある。

 歩き疲れて、小さな食堂に入って…。

 そこでオイラは、生まれて初めて、あさりの酒蒸しを食べたんだ。

 うまかったなぁ。

 三皿もおかわりした」



おそらく、あんまり丈さんがうまそうに食べるんで、

おレンさんは、死ぬのをやめたんでしょう。



その後も、たびたび酔いつぶれたおレンさんを、

丈さんがおんぶして帰る光景が見かけられました。


でも、とうとう、おレンさんを入院させるしかなかったようです。


おレンさんの入院から、3ヶ月ほど経過した頃です。



永井さんが深夜食堂で、マスターと話しています。



「マスター、知ってる? 丈さんが交通事故で大ケガしたの」

「エエッ!!」>>>

親の子を思う心は、ほとんど皆さん同じだと思います

退院したおふくろさんを連れて、車で海に行った帰り、

交通事故に遭ったそうです。

マスターも、数日前のその大事故のことはニュースで知ってました。

でも、まさか丈さん母子が巻き込まれていたとは・・・。



おレンさんは、幸いかすり傷ほどで済んだそうです。

だけど、丈さんは内臓をやられて、かなりの重傷だということでした。



永井さんが言いました。

「知り合いの記者に聞いたんだけど、

 おふくろさん、医者に言ったらしい・・・。

先生、アタシの内臓全部やるから、あの子助けてください

 お願いします!!』って」



スゲエな、母親ってなぁ・・・とマスターがつぶやきます。



それからまた数ヶ月後、丈さんの退院の日です。

深夜食堂に、丈さん母子の姿があります。

もちろん、メニューはあさりの酒蒸し。



丈さんいわくこうです。

「いや、それがね。手術した後、

 どういうわけか、酒が飲めるようになったんだよ。

 不思議だねぇ」

おレンさん「アタシがやっと酒やめれたのに、このバカ息子が!」

丈さん「うるせえな、このクソババア、さっさとくたばりやがれ」

おレンさん「なに言ってんだい、この死に損ないが!」



マスターの心のつぶやきです。



母子(おやこ)だねぇ、まったく。



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