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愛嬌あるドカベン香川さん。だけどまぎれもないプロだった

愛嬌あるドカベン香川さん。だけどまぎれもないプロだった

ドカベン、香川

【愛嬌あるドカベン香川さん。だけどまぎれもないプロだった】


カベンの愛称で親しまれた元ダイエー(現ソフトバンク)の香川伸行さん、

昨年の9月に52歳の若さで亡くなられました。

現役時代は、100キロを超す巨体が何とも愛嬌があって、

打って愛され、走って愛され、観客を温かくさせる選手でした。

その香川さん、引退後のあるテレビ番組でのお話しです。


横浜で少年野球の子供たちと、現役を引退して数年以内の元プロ野球選手との
チャレンジマッチが、あるテレビ企画で実現しました。

しかし実力差を考慮して元プロは投手一人、野手一人、一塁手一人、外野手一人の計四人。

四人対九人のハンディキャップマッチとなりました。

レポーターが少年チーム側のピッチャーに質問しました。

「抑えられる自信のある選手はいる?」

テレビ用に謙虚な顔を作っていた少年でしたが、

ちょっとニカッと笑って「香川さんなら…」。

少年も小学生ながら120kmを越える速球を持ち、コントロールにも自信があったのです。

テレビの映し出す先には、ダイエー引退後、数年たった香川さんの姿がありました。



間違いなく引退後、体を動かしていないであろうその肉体は、
推定体重140キロはあるのではと思わせる様相でした。

横にムキムキの高橋慶彦さんが立っていたこともあり、その落差は見た目にも大きい感じでした。



いざ試合が始まりました。

少年は香川さんに渾身の一球を投げました>>>

プロだからこそ野球少年には手を抜かない

年が投げた渾身の一球。


「カキン」


簡単に左中間を抜ける打球。

「うっ」少年は思わず呻き声をあげました。

4人しかいないので、すぐにまた香川さんの打席となりました。

今度は慎重に少年は球を放りました。


「カコン」


簡単に今度は右中間にはじき返されました。

「そ、そんな」

幾度も回る香川さんの打席。

しかしボール球には絶対手を出さないくせに、
ストライクゾーンに放った投球は全て長打にされます。

全く容赦なく香川さんは長打を放ちまくり、走る度にゼイゼイ体を震わせます。

だがどんなに息を切らしても、香川さんのバットはボールを的確に捉えたのです。


少年はプロ野球選手の凄みを肌で知り、顔面が蒼ざめました。

そして悠々と香川さんはグラウンドを去っていきました。

コロコロと愛嬌のある風体であろうと、やはり(元)プロなりの技量を見せつけた香川さん。

野球を心より愛するからこそ、野球少年に対しても手を抜かず、
笑いに終わらせず、真剣勝負で相対したのです。



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