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おとなの配慮や同情心を吹き飛ばす子供たちの知恵

おとなの配慮や同情心を吹き飛ばす子供たちの知恵

画像の説明

【おとなの配慮や同情心を吹き飛ばす子供たちの知恵】



の頃、私は小学校五年生を担当しており、

クラスにひとり障がいを抱えるО君という児童が在籍していました。

幼児期の小児まひのため、右脚が折れ曲がり、正常な歩行が困難でした。



学力については、問題ありませんが、体育の時間での彼の扱いに苦慮しました。

О君には審判をさせたり、準備の手伝いや記録など、補助的な役割を与えました。

それは、私なりの配慮ではあったのですが、当の本人はつまらなそうにしており、

どこか生気が感じられませんでした。

夏休みも近くなった土曜の午後のことでした。

たまたま通りかかった空き地から、

夏の陽をいっぱいに受けた子供たちの歓声が聞こえてきました。

何気なく立ち止まって見ると、私のクラスの男の子たちが、

大勢でソフトボールをして遊んでいたのです。



その中にО君の姿もあったので、物陰からこっそり様子をのぞいていました。

クラスの皆は、体育の時間にソフトボールは扱っていない関係か、

彼らの意外に上手なプレーを見て、私は新しい発見をしたような気持になっていました。

思いがけない場面に遭遇したのは、その時のことです。

何と、О君がバッターボックスに入って、

ニ度、三度、素振りをしている姿が目に入ってきたのです>>>

子供たちは手加減も手抜きもしない

間の子供たちは、それが当然のように平然としていて、

違和感は全く感じられませんでした。

О君は楽しげに、しかし、気力をみなぎらせて、

バッターボックスに構えていました。



歩行も困難な彼が、これからどうするのかと思うと、

興味がわいてきて、動けなくなりました。



一球目、投手が投げた球は、極端に低くて、О君は手を出しません。

驚いたのは、相手の動作に、少しでも手加減をしている様子が見られないことです。

守っている子供たちも、一様に真剣そのもので、バッターがО君だからといった、

だらけた仕ぐさは少しもうかがうことができません。

二球目、О君が強振すると、打球はサードの頭上を越えて、レフト前にころがっていきました。

О君が打った瞬間、彼の背後から、突然、一人の子が走り出し、

全力で一塁を駆け抜けていきました。



一塁上の、代わりに走ってくれた子に向かって、

О君は嬉しそうにガッツポーズを見せ、相手も嬉しそうにそれに答えていました。

О君の表情は生き生きとして、満面に喜びがあふれているのが私にも分かりました。

そこには学校で見せたことのない、かげりのない明るいО君の素顔がありました。

私はその時受けた、こみあげてくる感動を今でも忘れることはありません。

教師も及ばなかった、今ふうに表現すればDH方式、

そして代走ルールを、いともみごとにミックスさせた子供たちの知恵に頭が下がりました。

そこには、大人の考える過剰な配慮や、押しつけた同情心など微塵もない、

遊び上手な子供たちの鮮やかな工夫があったのです。

友達のハンディを、ごく自然に受け止め、その上で同化しようとする、

さりげない発想が生かされていました。

身勝手な献身、自己犠牲に酔いながら、

О君を大切にしていると信じ込んでいた私には、大きな無言の教訓にもなったのです。

子供から何かを発見したり、子供によって教えられることが多いのだ

ということを、強く実感させられた出来事でした。



感動シリーズ


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