Facebookページ初心者への入門ガイドマップ。フェイスブックのアカウントを利用してまずFacebook pageを開設しましょう。集客やプロモーションに有効です。

今は亡きおじいちゃんと孫娘との対話

今は亡きおじいちゃんと孫娘との対話

画像の説明

【今は亡きおじいちゃんと孫娘との対話】

日、父の三回忌が終わりました。

父の孫娘、つまり私の娘はユイコといいます。

ユイコは、おじいちゃんが亡くなった直後から、周囲の雰囲気にはおかまいなく、

おじいちゃんのことを、しばしば口にしていました。

当初は、

「おじいちゃんは火に焼かれても熱くなかったのかな」とか、

「どうして、あんなに狭いお墓の中に、おじいちゃんは入っていられるの?」

といったような、随分と答えに困るような問いを発していました。



例えば、幼稚園に向かう途中、おばあちゃんの家に立ち寄り、おじいちゃんの位牌に向かって、

「おじいちゃん、いってきまーす」と言ったり、

幼稚園から帰るときには、

「ユイね、今日、鉄棒で前回りができるようになったんだよ」

と、その日の出来事を報告したりするのです。

また、お菓子をたくさん貰えた時、折り紙で何かを作った時などは、

その中のいくつかを、おばあちゃんの家へ持っていって、

仏壇に供えるのが習慣のようになっていきました。



しかし、そうした時、

「おじいちゃん、きっと喜んでるよ」と私たちが言うと、ユイコは決まって、

「でも、おじいちゃんは、ユイにはお返事してくれない。何も聞こえないよ」

と口をとんがらせるのでした。



そんなことがしばらく続き、三回忌も間近になったある日のこと、

幼稚園に向かう途中、道にドングリがたくさん落ちているのをユイコが見つけました。

ユイコは大喜びで、

「これはママの分、これはパパの分、これはおばあちゃんの分・・・」

と言いながら、手にいっぱいになるまでドングリを拾いました。

そして最後に、

「これは、おじいちゃんの分」と三つ拾いました。

それまでですと、こうした時は必ず、

「これを今すぐ、おじいちゃんの所に持っていくんだ」

と駄々をこね、おばあちゃんの家に行きたがるのが常でした。



けれども、その日は時間にゆとりがなかったので、私が先走ってこう言ったのです。

「ユイちゃん、今日は、もう幼稚園の始まる時間だから、

 おじいちゃんの所に届けているひまはないよ」

これに対するユイコの返事は、私をハッと驚かせるものだったのです>>>

声は聞こえないけど分かる・・・

イちゃん、今日は、もう幼稚園の始まる時間だから、

 おじいちゃんの所に届けているひまはないよ」

と私が言うと、

「いいよ。おじいちゃんは、ユイがおじいちゃんの分を拾っているだけでうれしいってさ

とユイコが答えるのです。



私はハッとして、

「ユイには、おじいちゃんの声が聞こえるのかい?」

と尋ねると、

「ううん。声は聞こえないよ。だけど、ユイには分かるの。ねえ、おじいちゃん」

と言うのです。


父が亡くなって以来、私たち家族が過ごす日々は、

庭木が一本抜かれてしまったような寂しいものでした。

けれども、娘が、父の魂を心に宿し、

その魂としっかり対話を交わしていることを知った時、

家族の絆とは、こうやって受け継がれていくのかと思い至りました。

そして、心に生じていたすきまが、

何やらしみじみとした思いで満たされていくような気がしました。


参考本:「心に残るとっておきの話」潮文社編集部



感動シリーズ


いいねfacebook


powered by Quick Homepage Maker 5.1
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional