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ツッパリ高校生とおばあちゃん

ツッパリ高校生とおばあちゃん

ツッパリ、なめ猫

ばあさんが駅で待っているので、来てください」

こちらに聞き返す間も与えないぶっきらぼうな電話。

電話は一方的に切れましたが、何のことか分かりません。

おばあさんとは、72歳になる私の母のことでしょうか。

そういえば、母は電車で隣町に買い物に出かけました。そろそろ帰ってきてもいい時間です。

電話の声は、若い男の声で棒読み口調。

もしかして、いたずら電話かもしれない、そう思いながらも私は半信半疑で駅に向かいました。

母が隣町になる高校の男子生徒数人に取り囲まれているのが遠くから見え、私はたじろぎました。

身を固くして構え、負けてはいけないと自分に言い聞かせつつ、
私はたむろする彼らに向かっていきました>>>

勇気を出して腹をくくったが、その後に腰くだけ

ツッパリ学生

型といい、改造した制服といい、
ツッパリの看板を自ら声高に宣伝しているような学生たちでした。


母が手を上げて私を呼んでいます。

私は勇気をふるって近づきました。

そして、母の話を聞き、へなへなと腰がくだけ落ちてしまいました。


母は帰りの車中で貧血を起こし、彼らに介護されたのでした。

座席を譲り、カバンで風を送り、渡線橋はおぶって渡ってくれたそうです。


180センチはある、ごつい体格の子がもじもじしています。



私は、しどろもどろになりながら、やっとお礼を言いました。

自分が恥ずかしくて、そして何よりもその高校生たちに申し訳ない気持でいっぱいでした。


彼らは、ニコニコ笑いながら、名前も告げずに手を振って去って行きました。


私と母は、その学校長宛てに、心からのお礼状をしたためたのでした。


参考本:涙が出るほどいい話 河出文庫 「小さな親切」運動本部編



感動シリーズ


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